【事例2】
                        
  平成10年式エルグランド(KD-AVE50、エンジン型式QD32)で、チェックエンジンランプが点灯しているのに、ダイアグノーシスが何も表示しないというトラブル。
  通常、チェックエンジンランプが点灯した場合、システムに異常があるのでダイアグノーシスを点検すると、なんらかの異常コードを表示するのだが、なにも表示しないとなるとECU系統の不具合が考えられる。
  特に、今回のように正常コードも表示しないとなると尚更である。
  しかし、この車のチェックエンジンランプは、図3にあるように燃料フィルターの水位警告灯を兼ねているのである。
  フィルターの水抜きを行えば消灯するはずである。
  この車の場合、仮に燃料フィルターの水位警告センサーがONしている状態で、ダイアグノーシスを点検しようとしても、チェックエンジンランプは点灯したままなのでコード表示は行われない。
  よって、水位警告センサーのコネクタを抜いてからダイアグノーシスを点検する必要がある。
  ちなみにこの車、エンジンの電子制御システムに異常が発生した場合は、エンジン警告灯は点灯ではなく、点滅するのでお間違いなく。
  
    | 図3 | 
  
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